人工授精について説明します。痛みはほとんどありません。精子が元気じゃない場合や頸管に菌(敵)や精子を倒そうとする物質(坑精子抗体)がいる人には適した方法です。タイミング法がフルマラソンだとすると人工授精(AIH)をハーフマラソンと医師が上手く例えていました。

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方法

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  1. 基礎体温表とエコーで排卵日の予想をたてます。排卵日を飲み薬や注射でコントロールします
  2. 排卵日当日に精液をなるべく新鮮で清潔な状態で提出します(提出方法はあらかじめ看護師から指導されます)
  3. エコー検査と同じ要領で、下半身は全部脱ぎ、処置椅子に座って足を台に乗せます
  4. 医師は生理食塩水で患者の膣を洗浄します
  5. 洗浄して選別された精子を注射器に詰め、先に細くて長いチューブ(カテーテル)をつけて子宮内に精子を注入します
  6. 腰を高くした状態で30分ほど安静にして終了
  7. 3日ほど予防的に抗生剤を服用

費用

1クール約3万円ぐらいです。(内訳)AIH、再診料が4~5回、エコーが2~3回ぐらい、ホルモン採血精液検査、(抗生剤、ホルモン剤内服+筋肉注射など)

この治療のポイント

  • 精液はより新鮮な状態が良く、冬は容器をタオルなどに包み冷やさないようにします
  • 術中は入り口(膣)を広げる器械を使います。緊張や力みが余計痛みの原因になるのでなるべく力が入らないように。

主な検査

基礎体温測定、経膣超音波診断(エコー)、頸管粘液検査、ホルモン検査、一般精液検査、卵管造影検査、(不妊学級)

どのぐらいの期間

7~8クールぐらいです。10回以上人工授精(AIH)をしても妊娠確率が上がるわけではないからです。これが以外と知られていないんですが、不妊症で通う人の人工授精妊娠率は約15%。サイコロで1がでる確率とほぼ同じです。

futaba私はAIHを8回しましたが、一度も妊娠しなかったのでステップアップの為に不妊センターに紹介されることになりました。

ホルモン値も精子も問題なかったのですが、AIHの内3回は排卵が2つ同時の時がありました。内服で排卵を刺激しているから?と思った程度で医師も「ダブルチャンスだねぇ~」と言ってたので気にしておらずむしろ双子できても良しと思っていました。このことが私の不妊症の原因と結びつくことになります