胚移植(ET)は体外で受精させたその胚(卵)を子宮に移植(戻す)することです。体外受精(IVF)後すぐ施行する人(初期胚)、5日ほど細胞分裂させて施行する(胚盤胞)と受精卵を凍結して体調を整えて行う(凍結胚)場合があります。

et

※精子が原因で不妊症の場合は顕微授精(ICSI)といって受精させる際に顕微鏡の下で卵子に直接精子を注入する方法を用います。精子の数が足らない場合、必要に応じて精子と凍結する方法もあります。(写真右)

et_icsi

2008年から原則移植卵は1回に1つ、年齢や施行頻度で2つまでとなっています。

移植する卵は初期胚、胚盤胞、凍結胚とありますが卵の質に差はありません。胚盤胞の卵の方が着床寸前まで培養液の中で育っているかを確認できるので妊娠率が初期胚より高くなるというデータがあります。

方法

  1. 生理開始日からホルモン剤(内服やテープ)を使う
  2. 診察時にエコーやホルモン値を調べる
  3. 移植日当日は、人工授精(AIH)の方法と同じ
  4. ホルモン剤(注射や膣錠)を使い、通院

費用

1回の胚移植に約10万円。

(内訳)移植術+当日にかかるその他 5.4万円、ホルモン採血2回、エコー3回、筋肉注射9回、ホルモン剤の膣錠とテープ

この治療のポイント

  • 膣錠は決まった時間に挿入。その際、腰を高くして1時間ほど安静にする
  • テープも決められた日時に決められた枚数貼る。貼る部位をずらして痒みやかぶれないようにする

どのぐらいの期間

生理から数えて1ヶ月ほど。妊娠の判定は胎児の心音がエコーで確認される約6~7週まで

体外受精(IVF)を一回して、取れる卵は数個から数十個。それから、良い精子と受精する卵が凍結できるのはおよそ2年(永年保存できるようですが2年で更新するか確認します。当然、凍結更新の場合は卵1個あたりで保存料金が取られます)。

ここまで治療するのにも時間がかかる上に、女性の妊娠適正年齢が限られています。晩婚が当たり前の近年、私みたいに何年も経ってから不妊治療を始めるのでなく35歳過ぎてたらすぐ妊活するのが良いでしょうね。nayami

私が実際に取れた卵の数などは次回掲載する予定です。